このページでは、テキサスポーカーについて分かりやすく解説しています。ポーカーのテキサスホールデムで遊びたい方は、以下のガイドを参考にして下さい。
目次
テキサスポーカーが人気の理由
テキサスポーカーが人気なのは、現在、最も主流のポーカーゲームであること、覚えやすいルールとその戦略性の高さにあります。巨額の賞金を掲げたWSOPの大会を始めとする、高額賞金トーナメントの開催数も多く、プレーヤー数も多いため、他のポーカーバリエーションよりも広く支持されています。
誰もがプレイできるものの、テキサスホールデムの戦略・ストラテジーは数えきれないほどあり、それが「ポーカーを覚えるのは一瞬、極めるのは一生」と言われる所以です。ブラフに反映される心理的要素や、数学的な確率がゲームに奥深さを加え、プレーヤーを飽きさせません。
ポーカーのテキサスホールデムとオマハの比較
ポーカーのテキサスホールデムとオマハを以下に比較していますので参照して下さい。
| 比較対象 | テキサスホールデム | オマハ(PLO) |
|---|---|---|
| 手札の枚数 | 2枚 | 4枚 |
| 手札のルール | 手札2枚のうち何枚使うかは自由。1枚も使わないのもアリ。 | 必ず手札をから2枚、コミュニティカードから3枚を使って役を構成する。多すぎても少なすぎてもいけない。 |
| ベットリミット | ノーリミットとポットリミットがある。主流はノーリミットで、レイズは所持しているチップまで全てを賭ける(オールイン)ことができる。 | PLOはリミットがある。レイズは現在のポット額まで。 |
オマハにはいくつかの種類がありますが、代表格であるポットリミットオマハ(PLO)とテキサスホールデムを比較すると、上記のような違いが挙げられます。ポーカーゲームには様々な種類があり、オマハは、テキサスホールデムの次に人気があります。
オマハや他のポーカーゲームに興味がある方も、まずはテキサスホールデムのルールを覚えておくと、別種のポーカーもプレイしやすいでしょう。
テキサスポーカーのルールとゲームの流れ
テキサスポーカーのルールは、2枚のスターティングハンド(手札)と5枚のコミュニティカード(プレイヤー全員が使う共通カード)の計7枚から、5枚を使って役を構成するというシンプルなもの。
しかし、勝つためには以下2通りの方法があります。
- 相手より強い役を作る
- 相手をフォールドさせる
この2つのいずれかが成功する要素があるか、を考えてプレイしなければなりません。
以下、テキサスホールデムのゲームの流れをステップごとに解説しています。
1.ブラインド(およびアンティ)を置く
SBおよびBB ポジションのプレイヤーは、レベルに応じたブラインド額を置きます。

なお、トーナメント後半になると、アンティ(強制ベットの一種)が導入されることもあります。テキサスホールデムでアンティが導入されたら、プレイヤー全員がアンティを置く必要があります。
2.カードの配布
各プレイヤーにスターティングハンド(手札)が2枚ずつ配られます。各プレイヤーは、自身のカードを確認します。
3.プリフロップ ベッティングラウンド
プリフロップでは、2枚のスターティングハンドのみを基に、プレイを続けるか降りるかを決めます。通常、アクションはSBから始まりますが、プリフロップではSBとBBはすでにブラインドを置いているため、UTG(アンダー・ザ・ガン)から時計回りに行います。

選択できるアクションは以下のいずれかです。
- フォールド(ゲームから降りる)
- コール(BB額と同額をベットする)
- レイズ(BB額より好きなだけ賭け金を上げる)
プレイヤーのいずれかがレイズした場合、他のプレイヤーはゲームを続けるなら、そのレイズ額と同じ金額を賭けなければなりません。そうしながら、ゲームを続けるプレイヤーたち(フォールドの選択をしない)全員のベット額が揃うまで、アクションは続きます。
ボタン(BTN)までアクションが済むと、SBは、フォールド、コール、レイズの選択ができます。続いてBBは、フォールド、コール、レイズ、そして他にレイズしたプレイヤーがいなかった場合のみ、チェックの選択が可能です。
なお、一人のプレイヤーを残し全員がフォールドした場合は、そのプレイヤーがポットを獲得します。
4.フロップ ベッティングラウンド
フロップでは3枚のコミュニティカード(共通カード)がテーブル中央に開かれ、ベッティングタイムが始まります。アクションは、SBをスタート地点とし、時計回りにゲームを降りなかったプレイヤーが順にアクションを行います。
アクションは、以下5通りが可能です。
- チェック(賭け金を置かずに他のプレイヤーの出方を伺う ※前のプレイヤー全員がチェックした場合のみ可能)
- ベット(賭け金を置く)
- コール(相手の賭け金と同じ金額を置く)
- レイズ(相手の賭け金に対し追加の賭け金を置く)
- フォールド(ゲームを降りる)

プレイヤーのいずれかがベット/レイズした場合、他のプレイヤーはそのベット額と同じ金額をベットするか、さもなければフォールドします。このようにして、全員のベット額が揃うまでアクションは続きます。
5.ターン ベッティングラウンド
ターンでは4枚目のカードが開き、ベッティングタイムが始まります。プロセスはフロップと同様です。
アクティブ(ゲームに参加している)プレイヤーは、SBをスタート地点に、チェック、ベット、コール、レイズ、フォールドのいずれかのアクションを行います。
6.リバー ベッティングラウンド
リバーでは、最後となる5枚目のコミュニティカードが開きます。フロップおよびターン同様、SBから順に、アクティブプレイヤーはチェック、ベット、コール、レイズ、フォールドのアクションを行います。

なお、どのベッティングラウンドにおいても、プレイヤー1人を残して全員がフォールドすれば、その1人がポットを獲得できます。
7.ショーダウン
リバーでのベッティングタイムが終わっても複数のプレイヤーが残っている場合、ショーダウン(カードの公開)で勝敗をみます。

より強いポーカー役を持つプレイヤーが、ポットを獲得します。なお、相手が先にショーダウンして自分のハンドが負けている場合、手札を見せずにカードを捨てて負けを認めることもできます。
この行為を「マック」と呼びます。
テキサスポーカーでのマナーやエチケット

以下、テキサスポーカーをプレイする際の重要なマナーとエチケットについてまとめています。オンラインポーカーではシステムがほとんどのアクションを行ってくれるため、気を付けたいマナーは少なめです。
しかし、ライブポーカーをプレイする際には、ちょっとしたエチケット的なものから、ペナルティとなる様々なマナーがあります。マナーを守り、スマートなプレイを心がけましょう。
1.Show One Show All ルール
ポーカーには、「Show One Show All」というルールがあります。このルールは、プレイ中に手札を他のプレイヤー1人に見せた場合、テーブルにいるプレイヤー全員に見せなければならないことを示します。
プレイヤー同士の共謀を防ぐとともに、プレイヤー全員がカードの情報を平等に得るためのルールです。なお、手札1枚だけを見せても適用されるので、自分のスターティングハンドは誰にも見せないようにしましょう。
2.カードはテーブル外に出さない
2枚のスターティングハンドが配られた際、カードをテーブル外に出す行為は不正が疑われても仕方がありません。不正などの意図はなくても、膝の上や胸元でこっそり確認するような行為を行った場合、そのハンドはフォールドとなる可能性大です。
カードを確認するときは、テーブルに置いたまま、少しめくるようにして確認するとよいでしょう。
3.アクションの順番を守る
オンラインポーカーでテキサスホールデムをプレイする際には、システムが順番通りに行ってくれるので気楽にプレイできます。しかし、ライブポーカーでプレイする際には、順番に気を付けなければなりません。
自分の順番より早くアクションをしてしまうと、それは他のプレイヤーに情報を与えてしまう行為となるため、ハンドはフォールドとなることも少なくありません。また、自分の順番が来たことに気付かず他の事に気を取られている場合も、1,2回なら許容範囲ですが、毎回となれば他のプレイヤーたちを苛立たせる行為です。
皆が気持ちよくプレイできるよう、マナーを守ってプレイしましょう。
4.スローロールは厳禁
スローロールは、自分のハンドが勝っていると確信しながらもリバーのベッティングラウンドで長考したり、ショーダウンでわざとゆっくりカードを見せる行為を指します。スローロールは、ポーカーで最も嫌われる行為といっても過言ではありません。
オンラインポーカーでも、クワッズ(フォーオブアカインド)を持っていながら長考したりといったスローロールが可能なため、マナー違反には気を付けましょう。
5.長考し過ぎない
オンラインポーカーなら自動的にタイムバンクが作動し、一定時間を経過すると自動でフォールドになります。しかし、ライブポーカーで頻繁に長考すると、クロック要求(思考時間のカウントダウン)されることでしょう。
オンライン テキサスホールデムでも、プリフロップでフォールドするかどうかで長考したり、大したベット額でもないのにアクションの決定に時間をかけすぎるのは、他のプレイヤーに対して失礼にあたります。
大きなベットやオールインの場面で考えるのは分かりますが、頻繁に長考するのはゲームを故意に遅らせる行為と取られても仕方ありません。また、それほど考えなければならない場合は、フォールドした方が得策とも言えます。
6.暴言・からかいの言葉を発しない
負けた時に暴言を吐いたり、悪態をつくプレイヤーは、当事者でなくても気分を害する行いです。スマートなプレイからは程遠く、多くの場合、スキルの無いプレイヤーに多く見られます。
オンラインポーカーならチャットで不快なコメントを吐いたり、スタンプや投げものを連続で送ってくるなど、子供じみた行動をとるプレイヤーも。また、勝った時に負けた相手をからかうような言動も見苦しいとしかいえません。
強いプレイヤーなら勝つことに慣れているで、勝った時にからかったり、ひどい負け方をしたときも感情に流されないように自身をコントロールするもの。反対に、暴言やからかいがあったとしても、挑発に乗らず無視するのが一番です。
7.いかなるアドバイスも禁止
テキサスホールデムやいかなるポーカーゲームでも、相手にアドバイスするような発言は禁止されています。たとえフォールドしてゲームに参加していなくても、フォールドしたカードを明かす等の言動は情報を与えることになります。
ポーカーは、自分の思考だけで判断しなければならないゲームです。なお、オンラインポーカーでは、ソルバーやリアルタイムアシスト等を使用するのは不正とみなされるので注意してください。
これらのツールは学習用に使うものであって、プレイ中に使うものではありません。ほとんどのポーカーサイトはこれらのツール使用を検知するシステムを持っており、使用しているのが分かると、賞金の没収およびアカウント凍結に繋がります。
テキサスポーカーの役とハンドレンジ
テキサスポーカーの役は以下のようになります(強い順)。
- ロイヤルフラッシュ
- ストレートフラッシュ
- フォー・オブ・ア・カインド(クワッズ/4カード)
- フルハウス
- フラッシュ
- ストレート
- スリー・オブ・ア・カインド(3カード)
- ツーペア
- ペア(1ペア)
- ハイカード
ハンドレンジ
テキサスホールデムでは、スターティングハンドの15%~25%のレンジをプレイするのが一般的ですが、これはポジション、テーブルの人数、プレイスタイル、スタックサイズによって調整されます。
目安として、以下の割合が推薦されます。
- ポーカー初心者:ハンドの 20%まで
- 6ハンドテーブル:ハンドの 17~21%
- 9ハンドテーブル:ハンドの 12~16%
相手のハンドを読むスキルが高い人、配られたカードをどのようにプレイすべきかに長けている人であれば、ハンドレンジをもっと広げることもできます。とはいえ、多くのハンドをプレイするルースなプレイヤーでも、アーリーポジションではハンドレンジを狭め、レイトポジションに近づくにつれてハンドレンジを広げていくはず。
ただし、各ポジションに応じてプレイするハンドレンジをがっちり決めてしまうと、他のプレイヤーにハンドを読まれやすくなるため注意が必要です。
テキサスホールデムのベットの種類
テキサスホールデムのベットの種類は、基本の ① ベット ② コール ③ レイズ ④チェック ⑤フォールド の他にも、様々なベットの種類(および用語)があります。
以下で紹介する「よく使われるベットの種類」名称は、全て覚えなくてもプレイに支障はありません。ただ、覚えておくとポーカー戦略やトーナメントレポートを読む際に理解しやすくなるでしょう。
| 3ベット(リレイズ) | リレイズのこと。例えば、プリフロップでBBがブラインドを置いた時点で1ベット、レイズがあると2ベット、これに対してさらにレイズすると3ベットとなる |
|---|---|
| 4ベット(リリレイズ) | リリレイズのこと。3ベットに対し、さらにレイズすると4ベットとなる |
| オーバーベット | 現在のポット額よりも大きなベットのこと |
| オープンレイズ | ベッティングラウンドで最初にベットすることを「オープン」と言い、その最初のベットがBB額より大きい場合、オープンレイズと呼ぶ |
| オールイン | 持っているチップを全てベットすること |
| スナップコール | 相手のベットに対し、考えることなく即座にコールすること |
| チェックバック | 前のプレイヤーがチェックし、自分もチェックで返すこと |
| チェックレイズ | まずはチェックしておき、後のプレイヤーがベットしたところでレイズで返すこと。戦略として使われる |
| ヒーローコール | 相手の大きなベットに対し、自分のハンドが勝っているかどうか判断しにくい状況でコールし、結果ショーダウンで勝った場合のコールを指す。「シックコール」や「タフコール」とも呼ばれる |
| リンプ/リンプイン | プリフロップでレイズせずにBB額にコールすること。AAなどプレミアムハンドを持つ際、多くのプレイヤーに参加させるため、戦略的に使われることが多い |
テキサスポーカーの主なゲームオプション
テキサスポーカー ゲームの主なゲームオプションは、以下となります。
キャッシュゲーム
キャッシュゲームはバイインを払い、払ったバイイン額を資金にしてテーブルへ参加します。参加するタイミングや退席のタイミングは自由です。
そのため、短時間プレイも長時間プレイも可能なのが魅力。レーキ(運営者の手数料)は、毎回ポットから既定の割合が徴収されます。
シングルテーブルトーナメント(Sit&go/Spin&Go など)
シングルテーブルトーナメント(STT)は、1つのテーブルで行われるミニトーナメントのことを指します。オンラインポーカーサイトには、Spin&GoやSit&Goといったシングルテーブルトーナメントを提供しているサイトが多くあります。(※ Sit&Goには中規模トーナメントもあり)
様々なバイイン額のゲームが用意されており、いつでも参加可能。トラフィックの多いポーカーサイトであれば、すぐにプレイヤー数が揃うため、待つことなくプレイできます。
1ゲームは数分から15分程度の短時間で終わるため、限られた時間内で気軽に参加できるのが魅力です。なお、レーキ/トーナメントフィーは、通常バイイン額に含まれています。
マルチテーブルトーナメント
マルチテーブルトーナメント(MTT)は、複数のテーブルで行われる中/大規模なトーナメントのことを指します。ポーカーサイトでは様々なトーナメントが提供されており、中には、数日にわたって行われるトーナメントも。
トーナメントの開始時間は決まっており、ほとんどのMTTはレイトレジストレーション(既定の時間内による途中参加)が可能です。ディープラン(トーナメントで敗退することなく長時間残る)すれば、短くても4時間ほどのプレイとなるため、時間の余裕があるときに参加しましょう。
通常、トーナメントフィー(運営者の手数料)はバイインに含まれています。
どの形式でテキサスホールデムを始めるかは自由ですが、マルチテーブルトーナメントはある程度のスキルを習得してからでないとインマネ(インザマネー=賞金を獲得できる順位に入ること)は難しいでしょう。
そのため、キャッシュゲームまたはシングルテーブルトーナメントから始めることをおすすめします。
テキサスポーカーのゲームストラクチャー
テキサスポーカーのゲームストラクチャーは次の通りです。
リミット/ノーリミット テーブル
テキサスホールデムポーカーには、リミットゲームとノーリミットゲームがあります。「リミットホールデム」ではベット額に上限があり、さらに、各ストリート(プロップ、ターン、リバー)でレイズできる回数が決められていることも。
「ノーリミットホールデム」にはベット上限がなく、持っているチップ全てをベット(オールイン)することできます。リミットホールデムでは賭け金がそれほど大きくならないため、ハンドレンジが広くなり、ドローハンド(もう1枚のカードが揃えば役が完成する状態)でコールしやすいと言えます。
一方のノーリミットゲームでは、プレイするハンドレンジを慎重に吟味し、常にリスクを考えながらプレイする必要があります。
テーブルのプレイヤー数
テーブルのプレイヤー数は、ハンドレンジと密接な関係にあります。人数が多いほど自分より良いスターティングハンドを持つ人の可能性が高くなるため、ハンドレンジを狭める必要があります。
一方、人数が少なくなれば自分より良いスターティングハンドを持つ人の可能性が低くなるため、ハンドレンジを広げることができます。そのため、人数が少ないほど多くのアクションが発生する傾向にあります。
ゲームスピード
ゲームスピードも様々です。通常のゲームスピードに加え、ターボ、ハイパーターボなどがあり、スピードが速いほどブラインドレベル(最小ベット額)が短時間で上がります。
よって、賭け金が早く上がっていくため、ゲーム進行が早くなります。良いカードが配られるのを待っているとブラインドアウト(ブラインドで資金がなくなる)しがちなため、多くのアクションが発生する傾向にあります。
開始スタック
スタックは、所持チップのことを指します。トーナメント開始時のチップ数はトーナメントによって異なり、10BBほどの開始スタックの場合もあれば、ディープスタック(5,000や10,000といった大きなスタック)で開始するトーナメントも。
スタックが少ないほどブラインドアウトしやすいため、多くのアクションが起こり、ハンドレンジも広がります。
トーナメント構成
テキサスポーカーのトーナメントには、フリーズアウト形式とシュートアウト形式があります。フリーズアウト形式は、所持しているチップをすべて失うとトーナメント敗退となります。
ただし、レイトレジストレーションでリエントリー(再参加)できるオプションを提供していることがほとんどです。シュートアウト形式は、各テーブルで勝者が決まるまでプレイし、勝者は別のテーブルに集まってさらに勝者を決めます。
一般的にシュートアウト形式では、レイトレジストレーションやリバイ(追加料金を払ってチップを補充する)等はありません。
賞金構成
STTは、ゲームがスタートした時点で賞金を獲得できる順位が決まっています。MTTはバイイン額が賞金プールとなるため、レイトレジストレーションが締め切られた時点で集まった賞金プールによって、賞金獲得できる順位と賞金額が決まります。
また、KO(ノックアウト)形式と呼ばれるトーナメントでは、順位による賞金の外に、プレイヤーを敗退させる(チップをすべて奪う)とバウンティと呼ばれる懸賞金が得られます。
そのため、KOトーナメントではインマネしなくても、バウンティで稼ぐチャンスがあります。
テキサスホールデムの定石

テキサスホールデムの定石として、以下にいくつかの主要なポイントをまとめています。
1.リンプインしない
テキサスホールデムでリンプイン(BB額にコール)する人のハンドレンジは、中ランクのコネクターやスーテッドハンドである場合が多いと言えます。フロップで上手く絡めばストレートやフラッシュといった強いハンドが完成する可能性を秘めているため、ハンド的には強くないけれど、フォールドするのはもったいないのでリンプ、に行きつくのです。
しかし、アーリー/ミドルポジションからリンプインし、レイトポジションから大きくレイズされてフォールドする、といったケースは初心者に多く見られます。そのため、アーリーからミドルポジションの場合は、「上手く絡めば…」と考えてリンプインするより、フォールドする方がリスクがありません。
中ランクのコネクターやスーテッドハンドをプレイしたいなら、状況を見てレイトポジションから行うのがベストです。または、中ランクのコネクターでも、そのハンドをプレイすると決めたら自信を持ってオープンレイズをする、のが正解です。
リンプインはハンドの自信のなさを象徴するアクションなので、上級者に付け入る機会を与えてしまうことになります。
2.チェックは戦略としてのみ使う
チェックもリンプイン同様、ハンドの自信のなさを表すアクションです。チェックを使うことにより、無料で相手のハンドを強い役に発展させる可能性を与えることになります。
同時に自分のハンドも強い役に発展する可能性もありますが、どちらかが良いハンドを完成するまで様子見するより、ベットして相手をフォールドさせる方が賢いプレイ方法でしょう。プロのテキサスホールデムのプレイ動画などを見ると、時にチェックは戦略的に使われています。
ナッツ(その状況であり得る最も強いハンド)を持つ際、相手にベットさせるためにチェックし、コールで追いかけるなどがその例です。初心者ほどチェックを頻繁に使う傾向にあります。チェックを避けるだけでも勝率は上がるので、試してみてください。
3.ある程度のアグレッシブさは必須
上記2つの定石を見てもわかるように、テキサスホールデムではパッシブ(受け身)すぎる、タイト(特定のハンドのみプレイ)すぎるプレイヤーは、勝てる機会を逃しています。積極的にベットしなければ、ポットは小さいままで十分に稼げない、または相手をフォールドさせる機会を逃しているのです。
ただし、アグレッシブすぎるのも注意です。相手のハンドレンジが読めていなければ、力づくでフォールドさせようとしても逆効果です。相手が何の役も持っていないと読めば、こちらは持っているふりをしてフォールドさせる、相手より強い役を持っていると読んでいるなら、相手がコールする額をベットするのもコツ。
上級者になると、皆アグレッシブさを持っています。そんな相手とプレイする際は、相手のハンドを推測したうえで、自信のなさを出しながらコールで追いかけるか、よりアグレッシブになるのが効果的です。
テキサスホールデムの戦略 – プレイ時のヒント
以下、テキサスホールデムの戦略として、プレイ時のヒントをいくつか挙げています。
