このページでは、ポーカーのコツについてまとめています。ポーカーで勝つコツについて知りたい方は、以下を参考にして下さい。
目次
ポーカーのコツ – 5つのキーポイント
- ポジションの重要さを理解する
- プレイするハンドを吟味する
- 確率を考慮したプレイをする
- 様々な戦略を学ぶ
- 状況に応じた適切な戦略を見極める
ポーカーでは、ショーダウンに持ち込まず、ブラフで相手をフォールドさせて勝つこともできます。そのため、心理戦の要素も含み、それが「ポーカーを覚えるのは一瞬、極めるのは一生」と言われる理由です。
たとえ多くの戦略を学んでも、適切な状況で使用しなければ無意味です。例を挙げると、強いハンドを持っている相手にブラフを仕掛けるのは、大きなミスを犯していることになります。
このように、様々なポーカー戦略を学んだうえで、その戦略が有効に働く状況を見極めなければなりません。それができるようになるには、時間がかかります。
ポーカー コツ:初心者プレーヤーへの3つのアドバイス
ポーカーを始めてまだ間もない方が、プレイ時に意識すべきポイントを3つ挙げています。
1.ポジションに応じたハンドレンジを考える
ポーカー初心者は、ポジションが何たるかを知ってはいるものの、その重要さを理解していない傾向にあります。そのため、多くのハンドをプレイしがちです。
アーリーポジションほどプレイできるハンドレンジが狭く、レイトポジションほどハンドレンジは広がります。それというのも、アーリーポジションのプレイヤーは後に続くプレイヤーからレイズがあることも考慮し、ハンドに参加しなければならないからです。
一方、レイトポジションは何人がハンドに参加しているかを見た上で、自分のハンドを評価し、参加するか否かを判断できます。「フロップで何らかの役が絡むかもしれないから…」と運任せで多くのハンドをプレイしていると、少しずつスタックを失います。
ポジションに応じたハンドレンジを構築することがコツですが、毎回同じハンドをプレイしてパターン化してしまうと、相手にハンドを読まれやすくなることにも注意しましょう。
2.リンプやチェックを避ける
ポーカー初心者ほど、リンプやチェックの頻度が多いと言えます。リンプやチェックは、ハンドの自信のなさを物語ります。
そのため、ナッツを持つときに敢えてリンプやチェックを使うなど、戦略的な場合にのみ利用するのがコツです。
3.ブラフを多用しない
「ブラフかどうかを見抜けるプレイヤーなんてそうそういないだろう」と、ブラフを多用するのはポーカー初心者にとって危険な行為です。上級者になると、ブラフが見抜ける頻度は多くなります。
加えて、初心者や中級者の中には、すべてがブラフだと思い込んでいるプレイヤーも少なくありません。また、周りもブラフ過多のプレイヤーを認識できるため、コールされる頻度も高くなることを覚えておきましょう。
ポーカー コツ:中級者向けプレーヤーへの3つのアドバイス
ポーカー初心者が注意すべき点を全てマスターし、次の段階で重要なポイントを3つご紹介します。
1.相手のハンドレンジを考える
初心者のうちは、相手のハンドが強いか弱いか程度しか推測できないでしょう。
しかし、相手のアクションや癖を注意深く観察していると、もう少し具体的に相手のハンドを推測できる手がかりがあるものです。
ドローハンドやポケットペアを持っている、トップペアやハイカードのまま、など、相手のハンドが読めれば自分がどうすべきかが簡単に分かります。
相手のハンドレンジを読むコツを身に着けましょう。
2.ブラインドスチールなど稼ぎ時を見逃さない
ブラインドスチールできるチャンスや、スタックが減って慎重になっているプレイヤーなど、稼ぐチャンスをみすみす逃さないようにしましょう。この時、相手のプレイ傾向や精神的な状況を考慮するのがコツです。
やけっぱちになっている相手はコールする可能性が高く、そんな相手にも勝てる可能性のあるハンドかどうかを評価するのも重要です。
3.ブラフをマスターする
とっさに思いついた嘘がバレやすいように、オールインといった大胆さだけのとっさに決断したブラフも見抜かれます。そんなブラフは卒業し、プリフロップからのアクションとつじつまの合うブラフを心がけてください。
ブラフが成功するのは、ストーリー性があり、相手のハンドがある程度読める場合に限られているのですから。
ポーカー コツ:上級者向けプレーヤーへの3つのアドバイス
ポーカーでそこそこ勝てるようになり、一貫した利益を求める方、トーナメントで一貫して上位入賞を目指す方が意識すべきポイントを以下に3つまとめています。
1.ブラフをキャッチする
ブラフが通用するようになったら、相手のブラフをキャッチすることもできるようになるはずです。しかし相手も上級者プレイヤーだと、ブラフも巧妙です。
「相手はプリフロップでレイズしたから良いハンドを持っているはず。ボードは低いランクのカードばかりだから、絡んでいる可能性は低いに違いない。」と判断しても、こんなハンドでレイズしたのか、というハンドを持っていることも。
そのため、ポーカー初心者や中級者によるブラフがキャッチしやすいでしょう。相手が持っているふりをしているハンドを、プリフロップから「持っているプレイの仕方」をしていたか、を考えてみてください。
矛盾があれば、ブラフの可能性が高いと言えます。ブラフが疑われるときは、大抵の場合、勝てる可能性が全くないハンドか、強いハンドで弱いふり(またはあなたに疑いを持たせるプレイ)をしているかのどちらかです。
また、自分のスタックに対して相手がディープスタックを持っている場合、オールインでプレッシャーをかけてくることも。これがブラフの場合、ブラフキャッチできれば自分のスタックをダブルアップするチャンスとなります。
2.金銭感覚に鈍くなる
時として、ベット額や賞金、バイイン額がプレイの仕方を消極的にすることがあります。ポーカーでは、レベル1の1BBは$2だったのに、レベルが上がるにつれ1BBが$20、さらに$200にもなります。
ベット額が上がると無意識に保守的になり、いつもはその状況ならポットの1/2をベットするのに、1/3になったり1/4になることも。しかし、1BBが$2でも$200でも、同じ1BBであることに変わりはありません。
バイイン額や賞金も同じことが言えます。ここで負けたら賞金が減る、バイインが損失となる、と考えると、消極的なプレイになってしまいがち。額面が気になってしまう方は、スタックをBBで捉えるのも金額のプレッシャーに左右されないコツです。
3.相手やハンドによってプレイスタイルを変える
最初から最後まで同じプレイスタイルでプレイしていると、相手にあなたのハンドや傾向を見抜かれやすくなります。アグレッシブにプレイをしていたならある場面でパッシブになる、ベットのパターンを変える、など、相手に「つかみどころのないプレイヤー」と思わせることがコツです。
また、これまでのプレイスタイルと異なることをすれば、「罠かも」と相手に警戒心を与えます。これにより、相手は強いハンドでなければフォールドする可能性も高まります。
ポーカーでは、パターン化しないのが重要なコツとなることを覚えておきましょう。
ポーカー トーナメントでのコツ
ポーカーが上達すると、誰しも大きなトーナメントで勝ちたいと思うのは自然なこと。ポーカー トーナメントのコツをある程度抑えておくことは、戦略的でしょう。
マルチテーブルトーナメント(MTT)では、オンラインポーカーでも最短で3~4時間以上のプレイとなります。ライブポーカーなら、さらに長期戦となることを覚悟しておかねばなりません。
ポーカートーナメントの中盤では、スタックを増やしたプレイヤーと多くのスタックを失ったプレイヤーが混在した状態となっており、より多くのアクションをもたらします。
トーナメント終盤になると、残っているプレイヤーは皆上級者です。これまでに何万というハンドをプレイし、様々な状況での対処の仕方を学んできたプレイヤーたちであることは間違いありません。
そのため、トーナメントを通して数百・数千のハンドをプレイするポーカーでは、そのハンドごとにより適切な決断を続けてきたプレイヤーが勝者となります。以下、ポーカー トーナメントでのコツ(マルチテーブルトーナメント)について序盤、中盤、終盤それぞれの段階別に解説しています。
ポーカー トーナメントでのコツ:序盤
ポーカー トーナメントの序盤で特に重要なポイントには、以下が含まれます。
1.序盤では慎重なプレイを心がける
長時間のプレイとなるMTTでは、序盤は慎重にプレイすることがコツです。
そのため、ポジションを考慮し、ハンドをプレイしすぎないことが大事。
数ドルのバイイントーナメントならともかく、ある程度のバイインを支払って参加したポーカートーナメントであれば、大して強くないハンドをプレイして多くのチップを失うより、勝率の良いハンドのみをプレイする方が賢明です。
退屈に感じるかもしれませんが、MTTでは忍耐が必要なことも覚えておきましょう。
2.ベットサイジングは適切に
中には、ベットサイジングが下手なプレイヤーも。プリフロップで良いハンドを持っていても、ミンレイズなので、多くのプレイヤーにコールされます。
たとえポケットAが配られ、なるべく多くのプレイヤーにポットへチップを入れて貰いたいと考えていたとしても、ミンレイズでは相手にストレートやフラッシュを狙わせる機会を与えることに。
結果、ポケットペアがストレートやフラッシュに負ける場面を見ることも少なくないはず。フルリングのテーブルでは、自分より良いハンドを持つプレイヤーがいる可能性が高まることを忘れてはなりません。
1BBのベットで3人にコールされるより、3BBをベットして一人のプレイヤーにコールされる方が、あなたの勝率は高まります。加えて、3BBにコールする相手は、ある程度良いハンドを持っていることが分かります。
自分のハンドが相手より強いハンドを持っていると感じる時は、相手がフォールドしない程度の額をベットし、最大限の利益を引き出すことがポーカーのコツです。
3.レイトレジストレーションを利用する
ポーカートーナメントの序盤で慎重にプレイするのが億劫な方は、レイトレジストレーションを利用しましょう。レイトレジストレーションは、トーナメント中盤に突入する寸前に参加できるため、序盤の手持ち無沙汰なパートを省くことができます。
ただし、途中参加となるため、プレイヤーの半数以上はあなたより多くのスタックを持っており、アドバンテージがあることをお忘れなく。そのため、スタックの違い(ショートスタック相手/ディープスタック相手の両方)による戦略を上手く使えなけば、スタックを増やすことはできません。
ポーカー トーナメントでのコツ:中盤
ポーカー トーナメントの中盤のプレイでの戦略ポイントを以下にいくつか挙げています。
1.スタックサイズを考慮したプレイ
ポーカーでは、常に自身のスタック、そして相手のスタックサイズを考慮したプレイを心がけましょう。
ディープスタックの傾向としては以下の2点が挙げられます。:
- 序盤でスタックが増えたので、中盤は良いハンドを慎重にプレイする
- ディープスタックのアドバンテージを生かし、ショートスタックにプレッシャーをかける
そのため、ショートスタックはディープスタックを相手にブラフするのはリスクが伴います。ディープスタックにとっては、スタックがなくなる前にダブルアップしようと必死なショートスタックを相手にオールインするのは、それほど難しいことではありません。
ショートスタックは、早めにアクションを起こしてスタックを増やさないと、ブラインドアウト(ブラインドでスタックがなくなる)してトーナメント敗退となりかねません。そのため、良いハンドが配られるまで待つ余裕がなく、そこそこのハンドで勝負に出ないといけない状況に追い込まれがち。
勝負をする時は相手を選び、低~中程度のスタックを持つ相手を狙うのがコツです。また、プリフロップやフロップなど早い段階で勝負に出ると、リスクを回避するためにフォールドする相手が多いでしょう。
2.確率に逆らわない
中盤だけに限りませんが、ポーカーでは確率に従ってプレイをするのが重要なコツです。ドローハンドで望んでいるカードを引く確率が低いのにコールしたり、勝率の低いハンドで相手のレイズにコールするなど、一度は幸運に見舞われても運が続くことはありません。
様々な状況でのおおまかな確率を覚え、EV(期待値)を考慮してプレイしましょう。運任せのプレイを続けていると、トーナメント終盤まで生き残ることはできません。
3.フォールドする潔さを培う
いくつかのハンドは、誰にとってもフォールドしにくいもの。その一般的な例と言えるのが、AやKのポケットペアを持っている時や、低いランクのストレートなどです。しかし、相手に自信が伺え、かつ自分より良いハンドを持っている可能性があると感じる場合、それは多くのケースで間違っていません。
フォールドするには惜しいハンドでも、フォールドできてこそ上級者です。フォールドしてしまうと相手のハンドが何だったかを知ることはできませんが、その後のハンドで失ったチップを取り戻せるという自信をもって、フォールドする潔さを持ちましょう。
ポーカー トーナメントでのコツ:終盤
ポーカー トーナメントの終盤で覚えておきたいポイントは以下の様なものです。
1.アグレッシブさをわすれない
アグレッシブさは現代ポーカーにおいて必須です。一般的に、常にパッシブなプレイヤーは利益を最大化することは難しいと言えます。また、アグレッシブにプレイしていても、引き際を心得ていることが肝心です。
トーナメント終盤ではほとんどのプレイヤーがアグレッシブな要素をもっているため、弱気になったり保守的になると相手に付け込まれ、スタックはみるみるうちに減っていきます。ただし、始終アグレッシブにプレイするのも危険です。時にはパッシブに、時にはタイトに、状況に応じて適応することが勝利へのコツです。
2.感情をコントロールする
リバーで確率の低いカードを引かれて負けるケースが続いた場合など、ティルトに陥りやすくなります。ティルトに陥ると合理的な判断ができなくなり、ひどい場合は、運で負けたので運で勝とうと運任せのプレイを続けてしまうプレイヤーも。
周りはティルトに陥ったプレイヤーを容易に認識できるため、そのチャンスを利用します。トーナメント終盤で、上級者ばかりのゲームではなおさらです。運によってほぼあり得ない負け方をしたとしても、そのフラストレーションを引きずらず、感情をコントロールできてこそ常に最善の決断ができます。
3.テーブルのプレイヤー数に応じたプレイをする
トーナメント序盤では8~9人のテーブルであったとしても、ファイナルテーブルまでこぎつければ人数は徐々に減っていきます。それまでフルリングに対応したプレイの仕方を行っていましたが、6人になると6人に対応した戦略でプレイする必要があり、4人になればストラテジーもまた変わります。
優勝するには、最終的にヘッズアップ対戦で相手に勝たなければなりません。日ごろから様々なプレイヤー数のゲームをプレイし、各ハンド数に応じたプレイのコツを習得しておき、素早く適応してプレイしましょう。
ポーカーで勝つコツ:ベットにおける重要なポイント
ポーカーで勝つコツ、特にベットにおける重要ポイントには、以下が挙げられます。
- リンプやチェックは戦略として使う
- バリューベットを行う
- M値を考える
- 相手と自分のスタックサイズを考慮する
- ポットサイズをコントロールする
以下、プリフロップとポストフロップのそれぞれのベットにおいて覚えておきたいコツを解説しています。
プリフロップでのコツ
プリフロップで取り入れるべきベットのコツは、主に以下の2点です。
1.リンプは戦略としてのみ
先にも述べましたが、リンプは初心者ほど多く行います。ハンドをプレイする際は、対戦相手が少ないほど勝てる可能性が高まるため、対戦相手を減らすことを真っ先に考えなければなりません。
そこで、オープンレイズするのがすぐに実践できるポーカーのコツです。リンプを極力行わないようにするだけで、勝率は驚くほど上がるでしょう。
2.ハンドをプレイする際はしっかりベットする
スターティングハンドの強さに応じてベット額を決めていたら、対戦相手にはあなたのハンドの強さが明らかです。コネクターでもスーテッドハンドでも、プレイするときはプリフロップでしっかりベットしましょう。
フロップで何も絡まなかったら、相手のハンドを考慮したうえでブラフを行うかフォールドするかを決めましょう。
ポストフロップでのコツ
ポストフロップで考慮すべきベットのコツは、以下の6点が挙げられます。
1.バリューベットを行う
バリューベットは、自分のハンドが相手より強いと確信している際、利益を最大化するために行うベットのこと。そのため、相手がフォールドせず、コールしてくるギリギリの額をベットするのがコツです。
ここで容易にコールできる額をベットしたのでは、稼げるはずの利益をみすみす見過ごしてしまうことになります。
2.チェックは戦略的に
チェックは大したハンドを持っていないことを示すアクションです。ドローハンドを持っている時に相手がチェックで回した場合、こちらもチェックで回せばチップを無駄にしないで済むと考えるかもしれません。
しかし、チェックで回すよりベットをした方が、相手がフォールドする可能性があります。反対に相手がドローハンドの場合、チェックで回すことで相手にドローハンドを完成させる機会を無料で与えてしまいます。
ポーカートーナメントの動画を見ていると、モンスターハンドを持っている場合にチェックで回す場面をよく見かけます。このように、チェックは戦略的に使いましょう。
3.M値を考える
スタックが減った時に考えなければならないのがM値です。M値は、ブラインドアウトするまでに何周プレイできるかを指します。
M値の計算方法:自分のスタック÷(SB+BB+アンティ×人数)
例えば、値が4なら4周プレイすることができます。すなわち、4周の間に何らかのハンドで勝たなければ、ブラインドアウトしてしまいます。状況およびハンドに応じて、必要であればブラフを仕掛け、スタックを増やせるタイミングを見つけましょう。
4.相手と自分のスタックサイズを考慮する
ディープスタックの強みは、大きなベットでプレッシャーをかけられること。弱みは、スタックに余裕があることから、コールし過ぎてしまうこと。
ショートスタックの強みは、プリフロップやフロップでオールインを仕掛けることで、ショート~平均スタックのプレイヤーにプレッシャーをかけられること。弱みはスタックに余裕がないので、使える戦略の選択肢が限られていること。
自分と相手のスタックを比較し、それぞれの強みを生かし、かつ弱みを突いたプレイをすることがコツです。
5.ポットサイズをコントロールする
ドローハンドは完成すれば強いハンドになりますが、完成しなければハイカードで終わることの多いリスクの高いハンドです。そんな時、相手にベットの主導権を握らせると、ポットが大きくなりがちです。
加えて、ドローハンドが完成しなければ多くのスタックを失う羽目に。パッシブになって相手のベットにコールで追いかけるのではなく、こちらからベットしてポットが大きくなり過ぎないようにコントロールするのも大事なコツです。