このページでは、2コラム2ダズン法について分かりやすく解説しています。2コラム2ダズン法を実践してみたい方は、以下を参照して下さい。
目次
2コラム2ダズン法とは
2コラム2ダズン法とは、ルーレットのコラムベットとダズンベットのみに賭けるベッティングシステムの一種です。この戦略では、1ゲームラウンドにつき、2つのコラムベットと2つのダズンベットにそれぞれ同額を賭けることを繰り返します。
単純な手法であり、低リスクな上、少ない資金でも実践可能。ただし、必ず勝てる戦略では無く、高い利益も見込めません。
2コラム2ダズン法の長所・短所
2コラム2ダズン法の長所・短所には、以下が挙げられます。
長所
- 実践方法が簡単
- 1回の賭けの期待値は86.486%
- 少ない資金でも実践可能
- 比較的低リスクのベッティング戦略
実践方法は実にシンプルで、一部のベッティングシステムのようにゲームラウンドごとの賭け金の再計算も不要。さらに、1回のベットで何らかの配当がある確率は86%のため、比較的ローリスクの手法です。
同じ賭け方を繰り返すだけで、リセットの条件も無いため、好きなだけ繰り返し可能。賭け金額の増減がなく、同額を賭け続けるため、低予算でも実践できます。
マーチンゲール法やラブシェール法のように、賭け金の増幅が大きいわけでもなく、開始時に高額の軍資金を準備する必要もありません。
短所
- 適用できるゲームはルーレットに限られる
- 一部のオンラインカジノでは利用禁止されている
- 勝っても利益率は低い
- 機械的なプレイが面白みに欠ける
- 必ず勝てる戦略ではない
2コラム2ダズン法は、ルーレット専用のベット戦略であり、他のゲームでは応用できません。また、期待値が高いだけに利益率も低め。
機械的にベットを行うため、ゲーム性を楽しむという点では物足りないかもしれません。また、ほとんどの賭けエリアをカバーする戦略のため、このような賭け方を禁止しているカジノもあります。
2コラム2ダズン法が使えるゲームと賭け方の種類
2コラム2ダズンベット法は、ルーレットの「コラム(カラム)」ベットと「ダズン」ベットに利用できます。
ルーレット | ダズンベット
(3倍配当) |
〔1~12〕〔13~24〕〔25~34〕の3箇所
|
---|---|---|
コラムベット
(3倍配当) |
柱状の3箇所
|
ただし、6箇所全てに賭けてしまうと損益はプラスマイナス0(0以外は)になるため、コラムから2箇所、ダズンから2箇所を選んで賭けます。
2コラム2ダズン法の使い方・やり方
2コラム2ダズン法の使い方は、以下の通りです。
1.遊びたいルーレットゲームを選択する
まず、プレイするルーレットゲームを選びます。派生種の場合、ルールや配当が基本のルーレットと異なる場合もある点に注意しておきましょう。
基本的には、ヨーロピアンルーレットやフレンチルーレットがプレーヤー側に有利な選択肢です。
2.コラムベット、ダズンベットからそれぞれ2つ選択し、同額を賭ける
自分の予想に合わせて、該当のコラムベット、ダズンベットのうちからそれぞれ2つずつ選び、同額のチップを置きます。
3.同じ賭け方を繰り返す
2つのコラムベットと2つのダズンベットで同額の賭けを繰り返します。目標の利益、または許容損失額に達したら、賭けを終了します。
2コラム2ダズン法の確率
2コラム2ダズン法の確率(期待値)は、以下の表の通りです。
賭けエリア | 配当 | 確率 |
---|---|---|
Aエリア | 3倍 | 43.24% |
Bエリア | 6倍(3倍 × 2) | 43.24% |
不的中 | ― | 13.51% |
アメリカンルーレットの盤には「0」と「00」があるため、シングルゼロのヨーロピアンルーレットもしくはフレンチルーレットが好ましい選択肢でしょう。
2コラム2ダズン法のシミュレーション
2コラム2ダズン法のシミュレーション例を下記に示しています。
シミュレーション例:ベット額$10で開始した場合
回 | べット額 | 勝敗 | 累計損益 |
---|---|---|---|
1 | $ 10 | 6倍勝ち | +$ 20 |
2 | $ 20 | 3倍勝ち | +$ 10 |
3 | $ 10 | 6倍勝ち | +$ 30 |
4 | $ 20 | 3倍勝ち | +$ 20 |
5 | $ 10 | 6倍勝ち | +$ 40 |
6 | $ 20 | 3倍勝ち | +$ 30 |
7 | $ 10 | 6倍勝ち | +$ 50 |
8 | $ 20 | 3倍勝ち | +$ 40 |
9 | $ 10 | 6倍勝ち | +$ 60 |
10 | $ 20 | 負け | +$ 20 |
3倍配当のAエリアが的中する確率と、6倍配当のBエリアが的中する確率は同じです。計4カ所に$10ずつ賭け、「A」が的中すれば$30配当でマイナス$10となり、「B」が的中すれば$60でプラス$20です。
10回のうち、【6倍勝ち5回/3倍勝ち4回/負け1回】の場合は上記のようにプラス$20となりますが、【6倍勝ち4回/3倍勝ち5回/負け1回】ならマイナス$10です。
つまり、10回のうち5回ずつ同じ確率で的中すれば$50のプラスですが、4カ所の賭け金を全て失う5つのナンバーがあることも忘れてはなりません。結局のところ、勝つか敗けるかはどのくらいの割合で各賭けエリアにボールが落ちるかによるでしょう。
2コラム2ダズン法の実践例
以下に、2コラム2ダズンベット法の実践例を解説していますので、参考にして下さい。
実践例 1
各ベット箇所に$10、合計$40を賭けた結果
回 | 勝敗 | 累計損益 | 回 | 勝敗 | 累計損益 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 3倍勝ち | -10 | 13 | 6倍勝ち | -40 |
2 | 3倍勝ち | -20 | 14 | 3倍勝ち | -50 |
3 | 6倍勝ち | ± 0 | 15 | 3倍勝ち | -60 |
4 | 6倍勝ち | +20 | 16 | 6倍勝ち | -40 |
5 | 負け | -20 | 17 | 負け | -80 |
6 | 3倍勝ち | -30 | 18 | 6倍勝ち | -60 |
7 | 負け | -70 | 19 | 6倍勝ち | -40 |
8 | 3倍勝ち | -80 | 20 | 6倍勝ち | -20 |
9 | 6倍勝ち | -60 | 21 | 3倍勝ち | -30 |
10 | 3倍勝ち | -70 | 22 | 6倍勝ち | -10 |
11 | 3倍勝ち | -80 | 23 | 6倍勝ち | +10 |
12 | 6倍勝ち | -60 | 24 | 6倍勝ち | +30 |
この実践例では、プラスになるまでにかなりの時間を要しています。20回以内で終わらない場合、プラスになった時点で利確することを考慮すべきかもしれません。
実践例2
各ベット箇所に$20、合計$80を賭けた結果
回 | べット額 | 勝敗 | 累計損益 |
---|---|---|---|
1 | $ 20 | 6倍勝ち | +$ 40 |
2 | $ 40 | 6倍勝ち | +$ 80 |
3 | $ 20 | 負け | ± $ 0 |
4 | $ 40 | 6倍勝ち | +$ 40 |
5 | $ 20 | 3倍勝ち | +$ 20 |
6 | $ 40 | 負け | -$ 60 |
7 | $ 20 | 6倍勝ち | -$ 20 |
8 | $ 40 | 3倍勝ち | -$ 40 |
9 | $ 20 | 3倍勝ち | -$ 60 |
10 | $ 40 | 6倍勝ち | -$ 20 |
11 | $ 40 | 3倍勝ち | -$ 40 |
12 | $ 40 | 6倍勝ち | ± $ 0 |
13 | $ 40 | 6倍勝ち | +$ 40 |
この実践例では、13回のうち2回ほど不的中があり、長引くかと思いきや、頻繁に6倍勝ちしたため、最終的にはある程度利益が出た時点で利確しました。
2コラム2ダズン法で勝てない時のヒント
2コラム2ダズン法で勝てない時には、以下の点を考慮してみましょう。
1.損切りのタイミングを失わない
2コラム2ダズンベット法には他のベッティングシステムのように「リセット」の概念がなく、常に次のラウンドの賭け金は変わりません。
そのため、そのまま続けると損失が増大する可能性も高くなりがち。損切りのタイミングを失わないよう意識しましょう。
2.損失リスクの管理
2コラム2ダズン法の期待値はマイナスである点を覚えておきましょう。ベット全体での勝率が86%を超えても、そのうち半分は的中してもマイナスとなります。
賭けエリア | ナンバー数 | 確率 | 損益 |
---|---|---|---|
コラム・ ダズン 両方的中 | 16 | 43.24% | +2 |
コラム・ダズン どちらか的中 | 16(8+8) | 43.24% | −1 |
どちらも外れ(1〜36内) | 5 | 13.51% | −4 |
加えて、不的中となるナンバー5つを考慮すると確率的に負ける確率がやや高く、だらだらと賭けラウンドを長引かせるほど少しづつ資金を失っていくでしょう。
2コラム2ダズン法を利用する際には、事前に設定した予算を超えないよう、損失リスクを常に意識して進めましょう。
3.一部のカジノでは利用禁止
オンラインカジノを含めて、一部のカジノでは、2コラム2ダズン法は禁止されています。見つからないだろうと思いきや、コラムベット2カ所ととダズンベット2箇所に連続して賭けていれば、2コラム2ダズン法を実践していることが明らかになります。
規約違反は出金拒否や勝利金の没収、アカウントの凍結にも繋がるので、プレイするオンラインカジノの利用規約には必ず目を通し、特定のベッティングシステムが禁止されていないかを確認しましょう。
また、ボーナス資金を減らさずに賭け条件を消化する方法として、、2コラム2ダズン法の使用がボーナス利用規約違反となることもあります。さらに、ルーレットでは賭けエリアの50%以上をカバーするベットにおいて、賭け条件を消化しないオンカジも少なくありません。
大半のオンラインカジノのボーナスマネーにはベット上限があることにも注意しておきましょう。
2コラム2ダズン法 改良版
2コラム2ダズン法の改良版としては、以下の様なものが見つかります。
- 65%法
- ココモ法の融合版
以下、これらの改良版の概要について解説していますので、参考にしてみて下さい。
65%法
「65%法」は言い換えれば、【2コラム OR 2ダズン法】とも言え、2コラムもしくは、2ダズンのみに賭けます。
この改良版では、勝率が約64.86%となり、かつ的中した時には+1 ユニットの利益が出ることになります。ただし、こちらも「0」があるため不的中となる確率が35.14%あり、その場合は2回の勝利分が帳消しになります。
つまり、長期的な期待値は依然としてマイナスです。とはいえ、2コラム2ダズン法よりも収支の計算が単純で、短時間で勝敗が付きやすくなります。
ココモ法の融合版
ココモ法の融合版は、2コラム2ダズン法と同じ3倍配当で行うココモ法を組み合わせた戦略です。ココモ法は、2連敗すると前回と前々回のベット額を足してベットしていき、勝てばそれまでの損失が取り戻せるというもの。
この融合版では、2コラム2ダズン法に従って、4カ所にベットを行い、それぞれの賭けエリアにココモ法を適用します。つまり、4つのココモ法を同時に行うことになります。
ベット額の計算がややこしくなるので、都度、記録をとっていくと実践し易くなるでしょう。この戦略では、ベット額は通常の2コラム2ダズン法より高くなりますが、ココモ法を融合することで勝った時の利益が上がります。