インディゲームが今熱い、11月9日開催の東京でのイベント2選

東京ゲームダンジョン10のイメージ画像

古くはゲームパブリッシャーが出すゲームがそのままゲームとして認知されていたが、2000年代後半からはいわゆる「同人ゲーム」の台頭があり、その流れで大手パブリッシャーによらない若手のゲーム作品であるインディゲームが台頭しつつある。この手の作品は荒削りながらもどれもが光る原石の可能性を秘めた、未完の大器である。しかし逆にインディーズであるが故に、まとまって作品を吟味する機会はそう訪れないのも悩みどころだ。本記事では11月9日に東京で開催される2つのインディゲームイベントに焦点を当てていく。

Steamでも一部が見れる、東京ゲームダンジョン10

 11月5日、ゲームダンジョン事務局(会社名:株式会社f岩崎、本社:東京都中野区)は、日本国内の個人や小規模チームが作るインディゲームの展示会「東京ゲームダンジョン10」を、2025年11月9日(日)に東京都立産業貿易センター浜松町館2階・3階展示室にて開催する事を発表した。東京ゲームダンジョンは日本国内でゲーム開発をする個人、小規模チームがより気軽に作品を発表できる環境を作るために2022年にスタートしたイベントである。今回で10回目を迎える程に好評を博している状態だ。

 同イベントの開催日時は2025年11月9日(日) 11:00〜17:00となっている。ただし11:00〜12:00はビジネスチケット購入者・メディア関係者のみ入場可となっており、一般参加者の入場は12:00からとなる。また、新規入場受付は16:45で終了となるため早めの訪問をオススメしたい。

 開催地は東京都立産業貿易センター 浜松町館 2階・3階展示室となっている。JR線の浜松町駅の他に、都営地下鉄が乗り入れる大門駅も最寄りとなる。都営地下鉄浅草線などを利用するユーザーについてはこちらを利用するとアクセスしやすいだろう。会場への一般入場についてはチケット制となっており、一般チケットが1,000円(税込)、ビジネスチケットが2,000円(税込)となっている。ただし16時以降の入場は無料となる為、費用を浮かせたい場合はこちらを検討するのも手だ。だが16時以降となれば撤収するブースも出てくる可能性は高く、お目当ての作品があるならば出来る限り早めに行くのが賢明と言える。

 だが「東京に急に行くなんて出来ない、宿泊費も高いし」と嘆く読者も居るだろう。そういったゲーマー向けに、本イベントでは170以上の作品をSteamの特設ページ上に公開している。現在発売中のソフトもあれば近日予定のものもあり、作品によっては体験版のダウンロードも行える。実際に現地に行くのが難しい状況でも、開催前から一押しの作品を選んでウィッシュリストに入れる事が出来るのだ。昨今遠征費用が膨らむ中で、こういった選択肢を提供するイベントはかなり好感度が高まるものだろう。公式発表によれば2025年8月3日(日)に開催した「東京ゲームダンジョン9」では2,900名が来場しており、今回も相応の来場者数となる事が見込まれる。オンラインでもオフラインでも、好きなルートでお気に入りのインディゲームに出会いに行くのはいかがだろうか。

デジゲー博は今年も開催!

 秋葉原UDX2階 アキバ・スクエア&4階 UDXギャラリーで開催される同人・インディゲームオンリーの即売・展示会イベント「デジゲー博2025」は2025年11月9日(日)に開催の見込みとなっている。今回も120以上のブースが軒を連ねており、先述した東京ゲームダンジョンに出展しているサークルも同タイトルを展示している。

 本イベントの最大の特徴として、同人ゲームも対象に含まれるという事だ。具体的に挙げるならばロックマンゼロシリーズや蒼き雷霆 ガンヴォルトなどでおなじみのインティ・クリエイツや、制作環境補助ソフトとして多くのタイトルで見かけるCRIソフトウェアといった、実際にコンシューマタイトルに密接に食い込む企業・団体が参加しているのである。

 開催地である秋葉原UDXは複数のアクセス経路がある場所であり、最寄りの秋葉原駅は複数の路線がそれぞれの出口を持つ事でも有名だ。一番近いのはJR線であるが、東京メトロ日比谷線秋葉原駅もやや近く、東京メトロ銀座線の末広町駅からも多少歩くがアクセス自体は容易な場所にある。入場料は一般が2,000円、18歳以下の小学生・中学生・高校生・高専生を対象とした学生は1,000円、親子での来訪を希望する場合は親子セットで2,000円となっている。親子のセット割引は保護者1名に付き、3名までの子供(未就学児童〜中学生まで)の料金を無料とするものである。中学生までのお子様がいる参加者にとっては有り難いプランだろう。こちらはWebカタログが公開されているため、来場までにお気に入りのサークルを見つけ出しておくと良いだろう。こちらについても相応の人出となりそうである。

 ぜひとも週末の東京へゲームを探しに来てみるのはいかがだろうか、そこには思いがけないタイトルとの出会いが待っているかもしれない。

1987年東京生まれ。ゲームニュース編集者。10年以上の国内ニュース記者および編集職を経て、現在フリーエディターとして活動中。国内・海外の業界ニュースやトレンドを中心に日本の読者にいち早く情報をお届け。