『ホグワーツ:レガシー』や『Sea of Thieves』といったUnreal Engineタイトルの開発に携わったTanglewood Gamesは、英国ゲーム業界への政府支援の必要性を表明した。これは、業界団体TIGAが「不利な立場」にあるゲーム業界を支援するには、税額控除の拡大が大いに役立つと示唆している中での発言である。
TIGAの報告書は、特に小規模スタジオの重要性を概説しており、これは社会経済的課題を考慮して、この業界へのアクセスを容易にすべきだというタングルウッドゲームズのメッセージと一致している。
英国のゲーム産業は遅れている
英国には数多くの有名な開発会社が存在するため、かつては急成長を遂げていたゲーム市場が現在では衰退傾向にあると聞くと、驚かれるかもしれない。
TIGA の調査結果によれば、英国のゲーム産業は 7 万人以上の雇用を生み出し、国の経済全体に大きく貢献しているものの、ゲーム開発に対する税控除率は他国の方が高いことがわかった。
例えば、オーストラリアやフランスの 30% と比較すると 20.4% となり、スタジオにさらなる負担をかけている。
TIGAは、予算が2,350万ポンドまでのゲームに53%の税額控除を与えることで「小規模スタジオの規模拡大と成長を助ける」と提案している。
開発者のアクセス拡大
2023年時点で、英国の開発業者の大部分はロンドンに所在していた。
つまり、国内の他の地域に住んでいる人は、この業界の役割に就く機会がさらに限られるということである。
タングルウッドは、ゲームスタジオが地域経済の重要な一翼を担っていると評価しているが、スキル障壁と投資不足が、ゲームスタジオへのアクセスを阻害している。ハートリプール選出のジョナサン・ブラッシュ議員は、タングルウッド・ゲームズの意見を支持し、地域の持続可能な開発を促進する方法を模索している。
英国の著名な開発者
Creative Assembly (Total War)、Playground Games (Forza)、Rebellion (Sniper Elite) はすべて英国に拠点を置いており、Team 17 も同様だ。Team 17 は Worms などのゲームの開発元であり、Blasphemousシリーズの人気メトロイドヴァニアなど、英国で開発されていないゲームも多数販売している。
これについては、ロックスターやゼニマックスといった国際スタジオの支社を考慮する前の段階の話である。