鳴り物入りのメジャータイトルとしてリリースされた「モンスターハンターワイルズ」だが、購入後にエラー落ちを起こしたりFPSが不安定であったりと、最適化が進まない状態でリリースされた可能性が見られる製品として悪評がついて回ってしまっている。公式サイトには昨年末時点で「ゲームの品質改善に対する取り組み」が掲載され、PC環境における最適化を進める事が告知されていた。カプコン公式サイドではX上にて当該パッチの配布が1月28日に行われる旨のポストを1月15日に行っており、ユーザーからは最適化を待つ声が上がっている。
【お知らせ】
— 【公式】モンスターハンターワイルズ (@MH_Wilds) January 15, 2026
下記日時よりSteam®版専用パッチ「Ver.1.040.03.01」の配信を予定しております。
Steam®版のみ
2026/01/28(水) 11:00
※本パッチの配信時には、プレイ途中にオンラインから切断されることはございません。
本パッチでは、Steam版固有の処理の最適化に加えて、… pic.twitter.com/ICnab1i63z
そのさなか、信じられない報告がXやReddit上で行われた事で、悪い意味でまた話題となってしまっている。同作の動作においてFPSが低下する要因として挙げられているのが「DLCの購入チェック」にあるのではないかという検証が行われ、そしてそれがほぼ確定してしまったという状況なのである。
モンスターハンターワイルズの安定性とDLCチェック
今回話題の発端となったのは、Redditに投稿された「Poor Monster Hunter Wilds Performance Allegedly Chalked Up to Aggressive DLC Checks」という内容の書き込みだ。これは1月15日前後の投稿となっており、その中では「所有しているDLCが多いほど、FPSが高くなる事」「ゲームが所有しているDLCを確認するために積極的にチェックを行う事」が指摘されている。これに関しては意図的ではないいわゆるバグであるとしながら、この継続的なチェックによりパフォーマンスが低下しているという状況であるとの事だ。
これに対して、検証を行ったde_Tylmarande氏は「ゲームにすべてのDLCを所有していると認識させるMOD」を作成し、適用した所効果が見られたという。このModはDLCのデータを不正に引き出すものではなく、あくまでゲーム側でのチェック判定を無効化する処理である事は付記しておこう。得られたすべての情報はカプコンのサポートに送信済みであるとの事であり、報告を行った当該ユーザーはカプコンの別作品「Dragon’s Dogma 2」のパフォーマンス問題を解決するのに協力した実績を持つという。
海外メディアであるDigital Foundryは今回提起された内容に対して検証を行っている。それによれば、今回Nexus Mods上で公開された「Less DLC Checks」というModを用いる事で、Modによる購入チェックを回避する事が可能だという。これはModの購入チェックを1秒毎に制限するModであり、これによるFPSの向上が確認されている。
ただしこれはDLCをチェックする為のアイルーがいる上に、DLC未チェックの場合にFPS低下が発生するものとしており、フィールドにおいて狩猟する際には影響が及ばないものであるため過剰に騒ぎすぎている可能性もあるのではないか、という事であった。
話がこれで終わってくれるならば良かったのだが、残念ながらそうは行かない状況であったのは予定調和のようなものすら感じさせてしまう。以下のような報告がX上に寄せられた事で、事態は混迷の度合いを増していく事になるのだ。それは「拠点の外では『DLCを持っているか?』というチェックが走っている」という、また別の問題だったのである。
いわゆる「DLC買った?」はアプリ起動時と拠点付近でのみ叩かれるけど、「DLC何がある?」「DLCインストールしてる?」はどこでも四六時中叩かれます pic.twitter.com/Ws4DnZ2dj5
— 白玉ふに@🍧しそう (@Punishment_2086) January 17, 2026
この方に影響を受けて私もAPIのログをとってみましたが、結論から言うとこの方の言う通り、拠点内では「DLC買った?」が大量に、拠点外では「DLC持ってる?DLCインストールしてる?」が大量にみられました。
— abomush (@abomush1) January 17, 2026
なので拠点内と外では別の問題がありそうです https://t.co/XRc3DLs9x7
当該ユーザーたちの報告によると、ゲーム起動時と拠点内では「DLCの購入」に対してチェックが走るが、拠点外では「DLCのインストール状況」についてのチェックが大量に走っているという事である。検証ユーザーによれば、1つのアイテムについてのチェックは1秒間隔であるという。このチェックリクエストがDLCのアイテム分、送りつけられている可能性があるというのだ。DLCが少ない作品であれば1秒ごとのチェックでも問題ないだろうが、モンスターハンターワイルズは200程のDLCを抱えている作品である。そのため全アイテムを総当りでチェックするとしても、最低1秒60フレームとして1セット3.3秒程の無数のアイテムチェックが常時走っている事になる。これが負荷に与える影響がどれだけなのか、という点が焦点となっている。
現状公式の最適化処理にこの事態に対する対応が含まれるかどうかは未知数である。ただでさえ動作の不安定さからユーザーの不興を買ってしまっているこの状況での更なる不具合の露呈は、火に油を注ぐどころかガソリンをぶちまけてしまっているようなものだ。まして、本事態はDLC未所持と既所持のアカウントを2つ用意して検証すれば分かってしまうだけの、非常に初歩的な所に位置するバグである。製品の品質管理態勢を疑う声も出ている中で、開発陣は信頼を取り戻す事が出来るのか。今後の動向に注目したい。
