このページでは、アジアンハンディキャップについて分かりやすく解説しています。アジアン ハンディキャップを実践してみたい方は、以下を参照して下さい。
目次
アジアンハンディキャップとは
アジアンハンディキャップとは、通常のハンディキャップベッティングよりも、損失リスクを回避し易い賭け方です。このマーケットのオッズは概して低めですが、引き分けの場合には返金されます。
また、特定のオッズの価値が低い際にも、アジアンハンディキャップ オッズを活用することで、同様の予想でも高いオッズを得られることが可能になります。ただし、ブックメーカーにとっては、アジアンハンディキャップは比較的利益率の低いマーケットとなりがちのため、選択肢が限られることもあります。
アジアン ハンディキャップ ベッティングが人気の理由
アジアンハンディキャップ ベッティングが人気の理由には、主に以下が挙げられます。
- 返金による損失リスクの低減
- 予想に自信がある場合に、他のマーケットよりも高いオッズを見つけられる可能性
- 実力差が少ない試合の場合、1×2よりも勝ちやすい
アジアンハンディキャップでは、1×2と違い、引き分けが無いため、引き分けの場合返金されます。そのため、どちらが勝つかわからない試合に賭ける場合にも、1×2よりローリスクです。
さらに、有力チームの1×2のオッズが過小評価されている場合、アジアンハンディキャップでより価値のあるオッズが見つかるケースがあります。
アジアンハンディキャップ オッズの仕組みと配当
アジアンハンディキャップのオッズでは、0.25 刻みのハンデが尽きます。
- ± 0.25のハンデキャップは、「± 0 ハンデ」と「± 0.5 ハンデ」に分割されてベット
- ± 1.75 ハンデは、「± 2.0 ハンデ」と「± 1.5 ハンデ」に分割されてベット
引き分けを避けるためなら 0.5 刻みで十分なはずですが、アジアンハンディキャップが 0.25 刻みになっているのには、2つのベットに分割して賭けることになるためです。つまり、アジアンハンディキャップの結果が、「半分勝ち」や「賭け金半分返金」となる可能性があることを意味します。
もともとハンディキャップベットの目的は、両チームに+-(プラスマイナス)ハンデを与えることで力量を同等にし、予想に楽しさを加えると同時にオッズを引き上げる役割を果たしています。
また、通常のハンデが 0.5 刻みで提供されているのは、結果が引き分けになるのを避けるためです。
アジアン ハンディキャップの早見表
アジアン ハンディキャップの早見表は、以下のとおりです。
- ハンデ | 賭けたチームの試合結果 | 賭けの配当 | + ハンデ | 賭けたチームの試合結果 | 賭けの配当 |
---|---|---|---|---|---|
0 | 勝ち | 勝ち | 0 | 勝ち | 勝ち |
引き分け | 賭け金返金 | 引き分け | 賭け金返金 | ||
負け | 負け | 負け | 負け | ||
– 0.25 | 勝ち | 勝ち | + 0.25 | 勝ち | 勝ち |
引き分け | 賭け金の半額返金 | 引き分け | 半分勝ち | ||
負け | 負け | 負け | 負け | ||
– 0.50 | 勝ち | 勝ち | + 0.50 | 勝ち | 勝ち |
引き分け | 負け | 引き分け | 勝ち | ||
負け | 負け | 負け | 負け | ||
– 0.75 | 2点差以上で勝ち | 勝ち | + 0.75 | 勝ち | 勝ち |
1点差で勝ち | 半分勝ち | 引き分け | 勝ち | ||
引き分け | 負け | 1点差で負け | 賭け金の半額返金 | ||
負け | 負け | 2点差以上で負け | 負け | ||
– 1.00 | 2点差以上で勝ち | 勝ち | + 1.00 | 勝ち | 勝ち |
1点差で勝ち | 賭け金返金 | 引き分け | 勝ち | ||
引き分け | 負け | 1点差で負け | 賭け金返金 | ||
負け | 負け | 2点差以上で負け | 負け | ||
– 1.25 | 2点差以上で勝ち | 勝ち | + 1.25 | 勝ち | 勝ち |
1点差で勝ち | 賭け金の半額返金 | 引き分け | 勝ち | ||
引き分け | 負け | 1点差で負け | 半分勝ち | ||
負け | 負け | 2点差以上で負け | 負け | ||
– 1.50 | 2点差以上で勝ち | 勝ち | + 1.50 | 勝ち | 勝ち |
1点差で勝ち | 負け | 引き分け | 勝ち | ||
引き分け | 負け | 1点差で負け | 勝ち | ||
負け | 負け | 2点差以上で負け | 負け | ||
– 1.75 | 3点差以上で勝ち | 勝ち | + 1.75 | 勝ち | 勝ち |
2点差で勝ち | 半分勝ち | 引き分け | 勝ち | ||
1点差で勝ち | 負け | 1点差で負け | 勝ち | ||
引き分け | 負け | 2点差で負け | 賭け金の半額返金 | ||
負け | 負け | 3点差以上で負け | 負け | ||
– 2.00 | 3点差以上で勝ち | 勝ち | + 2.00 | Win | 勝ち |
2点差で勝ち | 賭け金返金 | 引き分け | 勝ち | ||
1点差で勝ち | 負け | 1点差で負け | 勝ち | ||
引き分け | 負け | 2点差で負け | 賭け金返金 | ||
負け | 負け | 3点差以上で負け | 負け |
小数点なし、0.5 刻みのアジアンハンディキャップは通常のハンディキャップと同じように配当があります。アジアンハンディキャップ特有となる、0.25 刻みのプラスマイナスハンデに注目してください。
「半分勝ち」のアジアンハンディキャップの意味は、賭け金の半額に対して配当があり、残り半分の賭け金は返金されます。「賭け金の半額返金」のアジアンハンディキャップの意味は、賭け金の半額のみ返金され、残り半分の賭け金は負けとなります。
アジアンハンディキャップ オッズの見方
以下、アジアンハンディキャップ オッズの見方を具体例を挙げて、解説していますので参照して下さい。
具体例:ブレントフォード vs マンチェスターユナイテッド のアジアンハンディキャップ
たとえば、「ブレントフォードにハンデ+0.75 で勝利 オッズ 1.666」に$20を賭けた場合、以下を意味します。:
- $10 は ハンデ +0.5
- $10 は ハンデ +1.0
試合結果(※ 後半終了時の結果・オーバータイムを含まない)が「0-1」でブレントフォードが負けている場合は、次のようになります。:
- ハンデ +0.5 への賭けは負け
- ハンデ +1.0 への賭けは引き分け
この場合、賭け金の半額が返金されます。
もし「ブレントフォードにハンデ+1.25 で勝利 オッズ 1.364」に賭けていた場合は、以下となります。
- ハンデ +1.0 への賭けは引き分け
- ハンデ +1.5 への賭けは勝ち
この場合、引き分けの賭け金 $10 と勝ち配当 $13.64 の合わせて $23.64 が払い戻されます。
なお、0.5 刻みのハンデおよび整数ハンデへのベットは、賭け金全額を1つのハンデに賭けることになります。
スプリットハンディキャップとは
スプリットハンディキャップでは、2つのハンデが表示されます。賭けそのものは、アジアンハンディキャップと同様ですが、表示方法がやや異なっています。
「オーバー 1/1.5」のスプリットハンデは、アジアンハンディキャップの「オーバー 1.25」と同様で、「アンダー 1.5/2」は「アンダー 1.75」と同じです。
アジアンハンディキャップ オッズの比較例
以下、アジアンハンディキャップのオッズを比較例を示しています。
具体例:スペイン:ラ・リーガ、ジローナ vs アスレティック・ビルバオ戦のアジアンハンディキャップ オッズを3社で比較
アジアンハンディキャップ | スポーツベットアイオー | ピナクル | BCゲーム |
---|---|---|---|
アスレティック -0.25 | 1.22 | 1.27 | 1.27 |
アスレティック +0.25 | 1.08 | ― | 1.11 |
アスレティック -0.75 | 1.5 | 1.529 | 1.54 |
アスレティック +0.75 | ― | ― | 1.02 |
アスレティック -1.25 | 2.04 | 2.02 | 1.99 |
アスレティック -1.75 | 2.65 | 2.73 | 2.74 |
アスレティック -2.25 | 3.6 | 4.0 | 4.0 |
アスレティック -2.75 | 4.5 | ― | 6.0 |
ジローナ +2.75 | 1.08 | ― | 1.12 |
ジローナ +2.25 | 1.18 | 1.33 | 1.23 |
ジローナ +1.75 | 1.41 | 1.51 | 1.43 |
ジローナ +1.25 | 1.82 | 1.90 | 1.78 |
ジローナ +0.75 | 2.43 | 2.68 | 2.42 |
ジローナ +0.25 | 3.4 | 4.03 | 3.65 |
ジローナ -0.25 | 4.5 | ― | 6.2 |
ジローナ -0.75 | 6.6 | ― | 12.0 |
アジアンハンディキャップのオッズを比較してみると、BCゲームは全体的にアスレティック・ビルバオ(フェイバリット)のオッズが高く、ピナクルはジローナ(アンダードッグ)のオッズが高めでした。
スポーツベットアイオーは他2社よりやや低いオッズでしたが、プライスブースト(オッズブースト機能)が日に1回使えます。このように、ブックメーカーのオッズはマーケットごとに異なるため、数社を比較し、なるべく高いオッズで賭ける方が有利です。
アンダードッグに+ハンデで賭けるなら、この試合ならピナクルが断然高いリターンを期待できます。反面、キャッシュアウト機能がなく、マーケットも少なめといったデメリットも。
なお、アジアンハンディキャップはライブマーケットでも提供されています。
アジアンハンディキャップで勝てない時のヒント
アジアンハンディキャップで勝てない際のヒントをいくつかご紹介します。
1.客観的な分析を怠らない
応援しているチームでも客観的に分析し、感情任せの賭けを行うのはやめましょう。勝てないのは、スポーツベットに私情を持ち込んでいるからではありませんか?誰にでもお気に入りチームやサポートしているチームがありますが、スポーツベットを行う場合は好きなチームを贔屓目で見ないことが肝心です。
なお、アジアンハンディキャップは2つの賭けとなるため、ぎりぎりのラインに賭ける際に活用し易い選択肢です。一つは負けても一つは引き分け、または一つは勝っても一つは引け分けとなる可能性があるため、十分な確信のない賭けや、万一に備えた保険的な賭けとして利用できます。
2.ライブオッズを利用する
ライブベッティングでは、頻繁にオッズが変動します。プレマッチでは低かったオッズも、試合が始まりアンダードッグが試合をリードすれば、フェイバリットのオッズも上がります。
オッズが上がったところですかさず賭ければ、プレマッチで賭けるより高いオッズで賭けられることも少なくありません。また、アジアンハンディキャップは二つの賭けを合わせた賭け方なので、リスクを分散したベットが可能です。
3.損切りとヘッジングでリスク管理を行う
損切りとヘッジング(逆の結果に賭けてリスクを抑える)の選択肢も頭に入れておきましょう。既に賭けたアジアンハンディキャップやその他のベットが不的中となりそうなら、早めにキャッシュアウトして少しでも損失を抑えることが重要です。
キャッシュアウトが使えない場合は、ケースバイケースでへッジングを行うことも可能です。損失をなるべく軽減するオプションを活用しましょう。
4.複数のブックメーカーを使い分ける
オッズやマーケット、状況によって使い分けましょう。一部のブックメーカーでは、アジアンハンディキャップの選択肢が限られます。
複数のブックメーカーを比較してみると、一部のサイトでは低いオッズ、すなわち起こる確率が高いマーケットを削除し、賭けの選択肢が狭まっていることがわかります。
アジアンハンディキャップのマーケットをチェックし、複数のブックメーカーに目星を付けておくと、いざという時に選択し易くなるでしょう。