先週末からSNSのレースゲームの話題は一つのタイトルの内容で持ち切りとなっている。日本を舞台にしたオープンワールドレースゲーム「Forza Horizon 6」だ。本記事では同作の発表要素に触れながら、日本が舞台のレースゲームについても見ていく事にする。
日本を舞台に走り回れるドライビングタイトルへ
Xboxプラットフォーム向けに発売予定の新作ゲームの情報を公開する配信番組「Developer_Direct 2026」が2026年1月23日午前3時より放送された。こちらの配信の中で、Playground Games開発によるオープンワールドレースゲームシリーズ最新作『Forza Horizon 6』(フォルツァ ホライゾン 6)が2026年5月19日に発売となるスケジュールが発表。同作は既にSteamでもウィッシュリスト登録が可能な販売ページがオープンしており、そちらにアクセスすれば仔細な情報を得ることが出来る。
現在Steamで発表されている動作スペックについては次の通り。プロセッサーはIntel i5-8400 もしくは AMD Ryzen 5 1600が要件となり、メモリは16GBRAM、グラフィックはNvidia GTX 1650 OR AMD RX 6500 XT もしくは Intel Arc A380 / Arc B390。特にグラフィック面においてはGTX1650とやや前のモデルも動作環境として含んでいることから、昨今のゲームタイトルの様な最新鋭のグラフィックボードを必須要件として要求することはなさそうだ。
同作の最大の魅力にして特徴は、オープンワールドレースゲームであるという点だ。これまでのForza Horizonシリーズも世界各地が舞台とされており、日本が舞台として登場する事にユーザーたちはある種やきもきしていた感はある。本作のメインビジュアル担当となるカバーカーについては、トヨタの「GR GT Prototype」が勤め上げ、その走りのパワーと美しさをこれでもかと見せつけている。
今回開発チームが特に力を入れているのが日本の四季を感じさせるロケーションの数々だ。特に巨大な雪の壁がそびえ立つ富山県の大谷を今回チョイスした事はユーザーからは高い注目を集めており、海外ユーザーがこの光景に驚く中で「日本には実際こういう風景は存在するから」と特に驚くでもない日本のドライバーの声が紹介されていたりもする。なお同様の光景は、山形県からアクセス出来る蔵王山の自動車向け登山道でも冬場よく見られるものとなっているし、何なら北国の雪道ではもっと激しい道路事情にお目にかかれる。降雪量が世界有数の土地に人々が生活しているという点は、伊達ではないのだ。
No Japão existe uma estrada que funciona como um corredor em volta de gigantescas paredes de Neve de até 20 Metros de altura. Ela estará presente no Forza Horizon 6 ❄️ pic.twitter.com/ieXRftxfkV
— Sucumba Games (@SucumbaGames) January 22, 2026
諸々の観光地をピックアップする形で取り入れたForza Horizon 6。同作が特徴とするもう一つの要素が「日本の市街地をレースの舞台とする、オープンワールド系ゲーム」であるという事だ。

高速から降りて下町へ
一般的にレースゲームはサーキットを舞台にする事が多い。日本においても著名なサーキットはいくつも存在するが、おおよそレーシングシミュレーターとしての姿勢が強いゲームはその辺りが走行可能なタイトルとなっている事が多い。逆に言えば、今回のForza Horizon 6の様な現実でも存在する区域の街中を自由に走行できるタイプのタイトルというのは、同シリーズ以外ではThe Crewシリーズなどしか現状遊べるタイトルがなく、驚くほど少ないのである。かつてはPC向けオンラインゲームとして「Heat The Road」というモナコ王国を舞台としたMMOオープンワールドシミュレーションがあったが、それも相当前にサービスを停止している。まして日本の道路を走れるタイトルは少なく、市街地としては良くて首都高止まりでしかないのだ。
かつては日本ではスクウェア(現スクウェア・エニックス)から「レーシングラグーン」というPlayStation向けのゲームが発売されていた。ハイスピード・ドライヴィングRPGというジャンルに違わず、3Dミニマップの公道を走行し、ライバル車と市街地や場合によっては峠道などでレースを繰り広げる先進的なタイトルであった。キャラクター達の所作やセリフの独特さ、当時の横浜や首都高、箱根といった様々な景観の表現、PlayStation時代としては最高峰に位置する車両の数々やカスタマイズ要素、社会的に問題となっていた「走り屋」に焦点を当てたストーリーなど、今もなお色褪せない一作として語り継がれている。
今回のForza Horizon 6には自動車を見せ合う「カー・ミーティング」という要素も実装されており、その一つがレーシングラグーンや首都高バトルなど、様々なレースゲームでも取り入れられ現実でも世界的に有名な会場となっている「大黒パーキングエリア」だ。ここには一般のドライバーだけではなく、なんとサプライズで豊田章男氏が訪れたこともあり、自動車関係者も含め「秘密の花園」と化している。世界でも類を見ない自動車メーカーがひしめく日本だからこそ見られる、世界でも珍しい要素をゲームで体験できるとあれば、それはもう飛びつかない訳にはいかないだろう。
さてサムネイルにも使用している画像、映像の最後にGR GTをバックに足音を響かせる謎のロボットの足が登場している。これは恐らく冗談でもなんでも無く、ゲーム内に何かしらのコンテンツが実装される可能性があるものなのだろう。今後の情報発表までアクセルを吹かして待てるかどうか、プレイヤーの忍耐が大きく試されている。
