ボーダーランズ4に新規ヴォルト・ハンター「C4SH」追加DLC発表 ゲーム本体は賛否両論評価

 2Kは、自社から発売中のハック・アンド・スラッシュFPS『ボーダーランズ4』を、9月25日(木)から28日(日)まで開催される「東京ゲームショウ2025」のセガ/アトラスブースにてプレイアブル出展した。その最終日に行われたイベントステージ“『ボーダーランズ4』TGSスペシャルステージ『ヒャッハーは世界を救う!…かもしれない』”にて、新規情報の発表が行われた。

 同イベントでは『ボーダーランズ4』の開発スタジオであるGearbox代表のランディ・ピッチフォード氏が登壇し、今後配信予定の「ヴォルト・ハンターパック」に含まれる新しいプレイアブルなヴォルト・ハンターに関する最新情報を発表している。その様子は先に追加した東京ゲームショウ2025の公式動画でも挙げられているが、公式は並行してDLCの詳細を発表。以下に主要キャラクターとなる「C4SH(キャッシュ)」の動画を紹介しよう。

 サイコロの振り目、カードのめくり、薬莢内の弾丸の回転——これらは『ボーダーランズ4』に登場する新たなヴォルトハンター2名のうち、最初のキャラクター「C4SH」を魅了するランダムな偶然の一例だ。

ボーダーランズ4PVよりC4SH

 東京ゲームショウ2025の同イベントにて発表されたC4SHは、2026年第1四半期にリリース予定の最初のストーリーパック「マッド・エリーと呪われた金庫」に含まれる。このストーリーパックは、ローンチ後ロードマップで示された数多くの追加コンテンツの一つであり、カイロスの新エリアを舞台にした複数のメインミッションとサイドミッション、新ヴォールトハンター「C4SH」、獲得可能な新装備、そして収集可能な新コスチュームの数々を特徴としている。

 同キャラクターをプレイするための方法はいくつかある。「 『ボーダーランズ4 スーパーデラックスエディション』を所有(またはアップグレード)」「ヴォルトハンターパックを所有(スーパーデラックスエディションに含まれる)」「ストーリーパック1『マッド・エリーと呪われた金庫』を所有 (ヴォルトハンターパックに同梱)」の三種類だ。必要に応じて購入する事をオススメしたい。

ランダム要素頼りの博打プレイ

 カジノのディーラーロボットだったC4SH(キャッシュ)であるが、今では放浪者となり、呪われた遺物がもたらす危険なスリルを追い求めている。幸運にも、「マッド・エリーと忌まわしのヴォルト」では異様な珍品の数々が潜む恐怖の世界が展開し、そのいくつかはC4SH(キャッシュ)に味方するとの事だ。『ボーダーランズ4』の他のヴォルト・ハンター同様、C4SH(キャッシュ)は選択可能な3つの固有アクション・スキルを持ち、これらはそれぞれ強力なパッシブ効果を備え3つに分岐する3本のスキルツリーでカスタマイズおよび強化できる。

 ただし公式発表のイラストを見て「カジノ?ひょっとしてギャンブル要素あるの?」と思ったシューターの皆様のカンは正解だろう。C4SH(キャッシュ)のアクション・スキルはすべてに確率の要素が絡むため、予測不能な点が特徴だ。アクション・スキルの詳細は追って公開されるとの事だが、彼のハイリスク・ハイリターンなプレイスタイルは、自身や味方の強化、致命的ダメージの付与、敵の力を奪う、といった幸運をもたらす可能性があるという。

 公式からの発表によれば、FPS系キャラの中でも割と特異な部類に入る「ランダム性」が強く出るキャラクターらしく、堅実なプレイングを好むよりは「当たって砕けて敵が倒れようが自分が死のうが気にしない」という豪快なプレイをしたいユーザーにおすすめできるヴォルトハンターとなりそうだ。とはいえそれ以外にも、当初キャラクターのリストに入っていなかったロボのキャラクターが追加されるとあっては、そういった要素が非常に好みな方々にとってはギャンブル要素なんて些事だろう。

賛否両論なゲーム環境

 とはいえこのボーダーランズ4、9月後半のアップデートよりSteamレビューなどでは起動できないといった不具合報告が相次いでいる。ボーダーランズ4のプレイに対する要求スペックが高くついている事もあって不安が広がる中で、さらなるマイナス要素が出てきてしまうのは宜しくない傾向だ。

 同作は今後Nintendo Switch 2版の発売も控えているが、9月24日時点で延期を発表している。ハイスペック環境を求めるソフトに対して、ミドルエンド相当のマシンに対する最適化を行うのは相応に茨の道だ。場合によってはSteam版ホグワーツ・レガシーの様な気合の入った作り直しすら必要になるかもしれない。いずれにせよ、C4SHの存在がどれだけゲームを面白くするのか、今後追加予定のもう一人のキャラの情報発表も含め、まだ楽しみは尽きないゲームだ。

1987年東京生まれ。ゲームニュース編集者。10年以上の国内ニュース記者および編集職を経て、現在フリーエディターとして活動中。国内・海外の業界ニュースやトレンドを中心に日本の読者にいち早く情報をお届け。